巻き爪の方必見②|1日でも早く症状改善に向けて動くべき理由を解説【重度の場合】

綺麗な足の爪

何となく爪が巻いている気がするなと思っていたら、いつのまにか痛みや不快感、腫れや赤みが強くなったと思ったことはありませんか?
過去に巻き爪と言われたことの無い方は巻き爪ではないと思っている方も多いかもしれませんが、あまり気にしていなかった軽度な巻き爪は適切な処置を行わなかったことで症状が重く進行している可能性があります。
今回の記事では、重度の巻き爪になった場合の治療の選択肢ついて解説します。

筆者自身20代前半から軽度の巻き爪だったのですが、30代後半になった時にはスニーカーを履くのも痛い。つま先の幅の狭いヒールを履くなんて痛すぎてもってのほか!それでも、だましだまし自身の知る方法で巻き爪と戦ってきました。しかし、ある日前を歩いていた人に足を踏まれた激痛により暫く歩くのも辛くなり、これは日常生活に支障をきたし過ぎると感じたため、遂にもう一段上の治療に取り組みました。

筆者のように「病院は最終手段・・・。」と巻き爪専門店での治療を選択したい人に参考になる内容になっていると思います。是非、巻き爪に悩んでいる方の参考になりますように。

(まずは軽度な巻き爪について知りたい方はこちらから←

巻き爪とは?

巻き爪のイラスト

巻き爪は、足の爪が周囲の皮膚に向かって曲がって成長する状態を指します。通常、爪はまっすぐに成長すべきですが、巻き爪の場合は爪の片側または両側が皮膚に食い込む形で曲がり、痛みや炎症を引き起こすことがあります。一般的に足の親指で巻き爪に悩む方が多いですが、他の爪にも発生することもあります。

軽度だからと放置すると、徐々に症状が進んで重症化してしまう可能性があります!
爪が傷つけた部分から菌が入ることで化膿し、感染症を引き起こしたり、巻き爪の痛みをかばおうとして歩いているうちに正しい姿勢がゆがんで、腰痛やひざ痛を発症してしまうかもしれません。
巻き爪以外のさまざまな症状にも繋がってしまわないように、少しでも痛みや違和感を感じたら、早めに治療やケアを受けることをおすすめします。

巻き爪には5つも主な原因があります。

遺伝的要因:
爪の形状や皮膚の柔軟性、足の構造などによる影響で生まれつき爪の形状が巻きやすい傾向があるケース

②適切でない靴の選択:
窮屈な靴や先の尖った靴を履くことで、爪が圧迫されて曲がるケース

③誤った爪切りの方法:
爪を適切に切らないことで爪の形状が変わり、巻き爪になるケース

④けがや外傷:
爪が傷ついたり、外部からの圧力を受けたりすることで、爪が曲がるケース

⑤不適切な足のケア:
適切な方法で足の爪を切ったり、清潔に保たなかったりすることで巻き爪になるケース

遺伝的要因は巻き爪の一因であると考えられている一方、環境的要因や生活習慣も影響を与える可能性があります。
巻き爪が進行すると、痛み、腫れ、赤み、炎症が起こったり、感染症のリスクが高まることがあります。重症化して手術が必要になるケースもあるので、早期に適切な処置を行うことが大切です!巻き爪の専門家に相談することは、適切な爪切りの方法の実践、適切な靴の選択、足の適切なケアなど巻き爪の予防や管理に役立つ知識を貰えるのでおすすめします。
また、巻き爪は遺伝だと思っていた方も、その他の要因が影響していることを知れば、適切な対策を取ることができるでしょう。

巻き爪にはどんな種類がある?

巻き爪の種類


巻き爪は、爪の巻き方の症状から、大きく3つのタイプに分けられます。

陥入爪(かんにゅうそう)

巻き爪中でも深爪状態で皮膚に食い込む爪、爪が皮膚に陥入した状態になることから陥入爪と呼ばれています。10代~30代の中で最も多い巻き爪タイプです。爪の先端両側が皮膚の内側に食い込むことで、痛みや腫れなどの炎症を引き起こします。傷ついた皮膚から感染症を起こすこともあり、皮膚の潰瘍や壊死に至ることもあります。

湾曲爪(わんきょくそう)

湾曲爪は、一般的に思い浮かべられる「巻き爪」に近い形です。爪が湾曲することで爪の両端が、皮膚を包むように巻き込んだ形になっています。足指の先端から見ると、逆U字やアルファベットのCのように見え、悪化していくと「の」の字や円形にもなります。

爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)

巻き爪の中でも、爪が厚くなり変形や変色も伴う症状です。爪の表面はでこぼこします。足靴の環境により、慢性的に指先や爪に負荷がかかると発症しやすく、怪我をきっかけに爪の形成不良が起きて生じたり、高齢者の場合は足の形の変形により生じやすい等の特徴があります。

間違った爪のケアは今すぐSTOP! 正しい爪のケア方法を知ろう!

爪切り

巻き爪の間違ったケア方法は、深爪にしたり、内側に巻き込んだ爪を深く切り落とすことです。「深く切る」ことで一時的に痛みはなくなりますが、爪が再び内側にさらにきつく巻き込むように伸びてしまう原因です。巻き込みがひどくなることで巻き爪の症状が悪化し、それにより痛みがだんだんひどくなる、という悪循環の繰り返しになるでしょう。

正しい爪の切り方

足の親指の爪を切るポイントは、先端は直線状に切り、角は深く切らず軽く丸める程度に整えること。ネイル用語で言うところの「スクエアオフ」と言う切り方が理想です。短すぎても長すぎてもよくありません。ニッパー型爪切りで爪を切り、角は爪ヤスリを使っても良いと思います。注意すべきは、爪をパチン!と1回で切ろうとしないこと!カーブに沿って4、5回程にわけてゆっくりと切っていきましょう。

爪を傷めないヤスリのかけ方

爪やすりをかける場合は、左右にゴシゴシとかけるのではなく、一方向にかけてください。右ならずっと右方向に10回という具合です。二枚爪、割れ爪などの原因になります。

爪を切るタイミングとポイント

爪を切るタイミングはお風呂上がりの柔らかくなったときが最適です。硬く乾燥した爪は、思わぬ割れ爪やヒビが入る原因となります。

適切な爪切りの方法の実践、適切な靴の選択、足の適切なケアなど、巻き爪の専門家に相談すれば巻き爪の予防や管理に役立つ知識を教えてもらえるよ~

巻き爪補正店と足の専門医の違いは?どちらに行くべき?

巻き爪補正店の専門家とポディアトリスト(足の専門医)は、どちらも足の健康に関連する分野で専門的な知識や技術を持つ専門家ですが、その役割や資格にはいくつかの違いがあります。

ポディアトリストは医学の専門家であり、足の健康全般に関する診断や治療を提供することができる一方、巻き爪補正店の専門家は主に巻き爪の補正や痛みの軽減に特化したサービスを提供する専門家です。
役割や範囲に違いがあることを理解した上で、長期的な視点で根治に導いてくれる施設での治療を検討してみましょう。

巻き爪補正店

巻き爪補正店は、巻き爪の治療や予防を専門に行う施設や店舗のことを指します。専門的な知識や主に巻き爪の補正や軽減を専門に技術を持つ専門家によって運営されており、巻き爪の改善や痛みの軽減、再発の予防などを支援する役割を果たしています。巻き爪の形状を正常に近づけたり、痛みを軽減するための技術や器具を用いて補正を行い、痛みの軽減や健康的な爪の形状をサポートする役割を果たします。巻き爪補正店の専門家は一般的には医師ではなく、一般の医療施設とは異なるアプローチで巻き爪の治療を行う場所です。

<提供されるサービス>
巻き爪の診断: 専門家による巻き爪の診断が行われ、その状態や進行度などが評価されます。
巻き爪の補正: 専門的な技術や器具を用いて、巻き爪の爪の形状を正常な状態に近づけるための補正が行われます。
爪のケア: 巻き爪に関連する痛みや不快感を軽減するためのケアや処置が提供されることがあります。
適切な爪切りやケアのアドバイス: 巻き爪の予防や管理に関するアドバイスが専門家から提供されます。適切な爪切りの方法や靴の選び方、足のケアについて指導されることもあります。
特殊な器具の使用: 巻き爪の補正や治療には、専用の器具やテクニックが使用されることがあります。

足の専門医(足病医・足の外科医・ポディアトリスト)

ポディアトリストは、足や足関連の疾患や問題に専門的に取り組む医師です。足の疾患の診断、治療、手術を行うことがあり、巻き爪の治療や補正、足部の異常や疼痛の診断、足部の外科手術などを担当することがあります。

ポディアトリストは、大学で医学の学位を取得し、その後専門的なトレーニングを受けて足の健康に関する専門知識とスキルを習得するため、高度な診断や治療を提供できます。重度の巻き爪や感染症などの場合には、足の専門医やの診察を受けることが良いでしょう。

巻き爪補正店ではどういう治療が受けられる?

巻き爪補正店で受けられる巻き爪の矯正治療は、大きく分けると2種類です。
巻き爪の矯正にワイヤーを使用するか、プレートを使用するかです。ワイヤーやプレートを使った矯正治療では手術は行いません。爪の切除を行わず、爪を保存しながら矯正していく方法です。どちらをも矯正していく過程で定期的にワイヤーやプレートの変更が必要となります。

ワイヤー法

巻き爪のワイヤー矯正法

ワイヤーを使用して巻き爪を矯正していく治し方です。巻き爪のワイヤー矯正には様々な方法がありますが、VHO式矯正法と弾性ワイヤー法が一般的に知られている2つの治療方法でしょう。
治療法の違いは、ワイヤーをどのように固定するかです。画像のように、ワイヤーを装着していても、ワイヤーが目立たない方法もあるので、気になる方は治療を受ける施設で相談してみてください。

VHO式矯正法

VHO式矯正法は、軽度の巻き爪から重度の巻き爪まで、幅広く対応できる治療方法です。
ワイヤーをフック状にして爪の両端に引っ掛け、左右のワイヤーを巻き上げて固定し、爪を矯正していきます。ワイヤーを装着した後、人工爪で覆うため、装着したワイヤーが引っかかる心配はありません。治療時間も10~15分程度と短いです。
巻き爪の形状や爪周辺の状況に合わせて、ワイヤーの長さやカーブの強さ、ワイヤーの張り具合を細かく調整できるのが特徴です。

弾性ワイヤー法

弾性ワイヤー法は、爪先端の白い部分に穴を2箇所開けて、形状記憶合金で作られたワイヤーを通し、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して巻き爪を矯正していく治療方法です。爪の形状や硬さ、厚さに応じて、穴を開ける位置やワイヤーの太さを調整できるため、様々な巻き爪に対応できます。ただし、爪の先端に穴を開ける必要があるため、爪が短すぎるとワイヤーを装着できない可能性があります。弾性ワイヤー法での巻き爪矯正を行うなら、爪を長めに伸ばしておく必要があるでしょう。

プレート法

B/Sブレイスクイックの装着

プレート矯正は、プレートを使って巻き爪を矯正していく治し方です。
形状記憶された特殊な樹脂や金属によって作られたプレートを爪の表面に貼り付け、プレートがまっすぐに戻ろうとする力を利用して、爪をゆっくりと引き上げながら矯正していきます。爪に穴をあける必要はなく、爪の端に引っ掛けることもないので、深爪の状態でも、皮膚に爪が食い込んでいても処置が可能です。爪の先だけではなく根元でも矯正ができます。
ワイヤー矯正に比べると矯正力が弱いものの、爪への負担が軽いため、爪が薄い方におすすめです。また、樹脂を使用したプレートの場合、半透明で目立ちにくいため、見た目をきれいに保てるのもおすすめポイントです。治療後もネイルアートができます。

BSスパンゲ

ドイツで開発された巻き爪矯正法ですが、日本でもよく行われているプレート矯正法です。グラスファイバー製の薄く半透明の特殊なプレートを使います。

ペディグラス

ペディグラスはレジンプレードを使用するため、目立たずに見た目もきれいです。プレートは国内・国際特許を取得しており、日本が誇る巻き爪矯正法です。

マチプレート

タマメディカルのプレート「マチプレートMD」のことです。ニッケル、チタン形状記憶合金で、約45度以上でまっすぐな板に戻ろうとする性質があり、ドライヤーで1日に数回10秒ほど温めます。

見た目を重視したいと思っても、巻き爪が進行しているならワイヤーでの矯正を選択した方が効果的!カウンセリングなどで、しっかりと巻き爪の状態を確認した上で、自身に合った矯正方法を選んでね!

治療期間は?

半年程度を1クールと考えて治療をすることをおすすめします。どんな治療でも1回で改善することは難しいため、継続して頑張る必要はあります。
爪の状態や症状の改善のスピードは個人差があるので、治療前に必ず治療期間を相談するようにしましょう。また、重度な巻き爪の場合、1クールでは大きな改善が見られないこともあるでしょう。その場合1クールを過ぎるタイミングで、治療継続の可否もしっかり相談するようにしましょう。

巻き爪補正店での治療にかかる費用は?

巻き爪を治すのに病院で治療をしてもらうと費用がどれくらい必要なのか。巻き爪治療を考えたときに誰しもが疑問に思うことだと思います。巻き爪治療には、巻き爪の状態や、重症度によって最適な治療法が変わります。また、保険が適用される治療と適用されない治療がありますもあるため、治療にかかる費用も異なります。
ワイヤー法もプレート法もどちらの方法でも、巻き爪の矯正治療は保険適用外で1箇所/1プレートあたり5,000 円~が目安です。

筆者の治療ケースでかかった費用

筆者の場合、左右の足の親指の両サイドの合計4か所にワイヤーを装着しました。よって、1回あたりは22,000円。7か月間を1クールとしていたので、総額154,000円でした。

筆者が初めて巻き爪補正店を訪れて、「重度の巻き爪」と診断されたときから1クール目の治療完了(※)までに係った費用です。決して安いとは言えない金額ですが、この治療のお陰でQOLがとても改善され、歩いている際にいつ足を踏まれるかをビクビクせずになったため、投資する価値は十分にあったと感じましたし、もっと早くこの治療法に出会っていたかったと思いました。

※経過観察のため、1か月ごとの継続的な治療を一旦ストップして3か月~半年に1度に切り替えてよいとOKを貰ったタイミングを1クールと呼んでいます

施術を受けられないケース

傷、化膿、炎症、出血、爪が破損している、各種皮膚感染症等に該当する方は施術を受けられない可能性があります。

まとめ

巻き爪は、軽度の場合でも間違った爪のケアや、痛みなどを放置すると症状が進行してしまいます。巻き爪による足の痛みをかばうあまり、足腰にゆがみが生じて、ひざ痛や腰痛も引き起こし、歩行が困難になることもあります。症状がひどくならないうちに治療し、日常の爪のケアも正しく行うことが再発予防につながります!

巻き爪補正店や医療機関のどこを選ぶにしても、まずは自分の爪の状態をしっかり知る必要があります。費用面も、矯正方法や、治療を受けるべき施設は巻き爪の状態によって異なるからです。事前にカウンセリングを受けて、治療にかかる期間や費用を確認しておくと安心ですね。

また、治療により一度治ったからといって油断しないようにしてください。同じ生活習慣を続けていれば再発を繰り返す可能性もあるので、毎日の生活習慣の見直しも必要でしょう。足に合った靴選びや正しい爪のケアを習慣づけるようにしましょう。

記事執筆者:Cotubee編集部

Cotubee編集部は様々なメンバーから成り立つメディアグループです。
会社経営者、様々な業界のコンサルタントなど事業経営の最先端で活躍するメンバーから、ヨガインストラクターやサロンオーナーなどの個人事業主業や、ママ業とライターを両立するメンバーなど、幅広い人材が集まるライティングチームのため、多様なトピックについてユーザー目線と事業目線の両視点からの理解によりメリット・デメリットを明確にする記事を執筆。

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